
「人工芝が雨やプールで濡れて滑りやすい」
そんな困りごとはありませんか?
人工芝と言えば、美しい緑を一年中楽しめて、雑草や虫が発生しにくいメリットがあります。
その一方で人工芝は、雨やプール、水遊びで濡れると滑りやすくなる問題点もあります。
特に小さなお子さんや高齢者、ペットがいる家庭では安全面で注意しなければなりません。
この記事では、人工芝が雨やプールで滑るときに活用できる滑り止め充填材(珪砂・ゴムチップなど)について解説していきます。
ポイント
人工芝の充填材は、欧米では一般的に使われており、滑り止めを含めてさまざまなメリットがあります。
しかし、日本国内ではあまり浸透しておらず、実に99%の施工現場で使われていないのが現状です。
人工芝が雨で滑りやすくなる原因
人工芝の芝葉(しばよう/パイル)は、主にプラスチック素材で作られています。
具体的には、
- ポリエチレン(PE)
- ポリプロピレン(PP)
などです。
これらの素材は、撥水性が高く、水をはじく性質があります。
そのため、雨が降ると人工芝の表面にうっすらと水の膜ができて摩擦が少なくなり、足がすべりやすくなる原因になります。
人工芝の水はけの悪さも原因
人工芝の排水性が不十分だと水たまりができて、さらに滑りやすくなります。
排水性を高めるには、
- 商品選び
- 下地づくり
が重要です。
例えば、弊社が販売するペット向け人工芝「easigrass Easi-pet」では、特殊なニット構造パッキンを採用。
従来の約100倍の排水力で、雨水をすばやく地面へ流し、水たまりができにくくなっています。
人工芝の滑り止めには充填材がおすすめ

人工芝の滑り止めには充填材がおすすめです。
人工芝の充填材とは、施工後に人工芝の上からまいて、芝の間にすき間なく入り込ませる素材です。
使い方は、
- 芝葉をブラッシングして立たせる
- 人工芝の上から1~2cmを目安に均等に撒く
- ブラッシングをして芝の間に刷り込ませる
- 全体的にムラがないことを確認する
です。
充填材は、芝葉の根元に入り込んで”詰め物”の役割を果たし、寝たり倒れにくくなります。
また、表面にざらつきが出ることで靴底や足の裏に摩擦が生じやすくなり、滑り止め効果もあります。
滑り止め以外にもメリットあり
人工芝の充填材には、滑り止め以外にもいくつかのメリットがあります。
その一つが施工後にシワができにくい点です。
人工芝は、夏冬の寒暖差でどうしても生地が伸縮してシワができてしまいます。
充填材を入れておけば、重石のような役割を果たし、長期間にわたってシワのないキレイな仕上がりが持続します。

人工芝に使われる充填材の種類
人工芝に使われる充填材には、いくつかの種類があります。
珪砂(けいさ)

珪砂とは、石英(クォーツ)からなる天然の細かい砂です。
サラサラとした質感で粒が均一なため、芝葉の安定・滑り止め・クッション性の補助として広く活用されています。
主な特徴としては、
- 比較的安価で入手しやすい
- 芝に重みを与えて安定させやすい
- 摩擦力が高く、滑り止め効果に優れる
です。
問題点
珪砂には、地面の硬化や雑草・カビが生えやすいという問題があります。
地面が硬くなってしまうとお子さんが転倒したときに怪我のリスクが高まります。
黒ゴムチップ

黒ゴムチップとは、主に廃タイヤや再生ゴムを細かく砕いて加工した粒状の素材です。
主にスポーツグラウンドや競技用人工芝で広く使われてきましたが、クッション性・衝撃吸収性・滑り止め効果の高さから、家庭用でも活用されるケースが増えています。
問題点
黒ゴムチップには、発がん性があるという問題があります。
これは、主な原料が廃タイヤで水銀や鉛などの有害な重貴金属が含まれる可能性があるためです。
建築資材として使用する分には問題ありませんが、小さなお子さまやペットが誤って口に入れてしまうと、健康への影響が懸念されます。
弊社では人体に影響のないオーガニック商品をおすすめ
弊社では、人工芝の充填材に人体に影響のないオーガニック商品をおすすめしています。
エンバイオフィル

エンバイオフィル(Envirofil)とは、アメリカのバイオ企業が開発した高性能シリカ系素材です。
アメリカなどの欧米を中心に使用されており、特に住宅用や学校・ペット施設での利用に適しています。
主な特徴としては、
- 抗菌・防臭効果がある
- 色が緑系で目立たない
- 環境にやさしい素材
です。
セーフシェル

セーフシェル(Safeshell)とは、クルミの殻を主原料とした天然素材です。
アメリカで開発され、特に環境配慮・低アレルゲン・低温性を重視した施設や住宅で使われています。
主な特徴としては、
- 抗菌・防臭効果がある
- 表面温度が上がりにくく、熱くなりにくい
- 食品由来のため、万が一口に入っても安全性が高い
です。
セーフシェルは天然素材で作られており、最終的には土に還る性質を持っています。
そのため、使用後に産業廃棄物として処理する必要がなく、廃棄コストがかからないメリットもあります。
どちらも日本でほとんど流通していません。
弊社では、一般的な珪砂に加え、これらの先進的な充填材も取り扱っておりますので、用途やご要望に応じて最適なご提案が可能です。
人工芝はアンダーパットで安全対策ができる

人工芝はプラスチック素材である以上、どうしても滑りやすくなる傾向があります。
そのため、万が一滑って転倒した場合に備えて、人工芝の下にアンダーパットを敷いておくことをおすすめします。
アンダーパットとは、雑草対策と排水性を良くするために用いられる下地材です。
そして、厚みと弾力性を兼ね備えた素材が使われており、人工芝にクッション性を持たせることもできます。
実際、弊社が施工した東京都渋谷区「サクラステージ渋谷」でもアンダーパットを使用しています。
噴水により滑りやすくなってもアンダーパットにより転倒の衝撃を和らげます。

関連記事:人工芝に防草シートはNG!? 失敗しないための「プロの敷き方」と正しい順番
最後に
今回は、人工芝が雨やプールで滑る原因・対処法を解説しました。
人工芝は、主にプラスチック素材でできているため、雨やプールなど水に濡れるとどうしても滑りやすくなります。
滑りやすさの改善には、充填材が一定の効果を発揮します。
また、アンダーパットを活用することで人工芝にクッション性を持たせて転倒による怪我のリスクを軽減可能です。
特に子どもやペットが遊ぶ庭やプールサイドなどでは、滑り止め対策・安全対策をしっかり行いましょう。