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2025.10.13

人工芝は車が乗っても大丈夫?

「人工芝は車が乗っても大丈夫?」

そんな疑問を持っている方は多いでしょう。

駐車場に人工芝を敷くことで無機質な印象のコンクリートから緑が映えるナチュラルな雰囲気にできます。

また、車が停まっていないときは、子どもやペットの遊び場としても活用できるのも魅力です。

この記事では、人工芝は車の重さに耐えられるのかどうかについて詳しく解説していきます。

人工芝に車の乗り入れはおすすめしない

人工芝を駐車場に敷いている例はありますが、基本的に車の乗り入れには向いていません。

タイヤの摩擦で劣化する

人工芝は、タイヤとの摩擦に弱いです。

車の急発進・急ブレーキ、ハンドルの切り返しのときは、タイヤと人工芝との間に強い摩擦力が発生します。

その摩擦によって芝糸が削れたり、ちぎれたり、摩擦熱で溶けたりしてしまうこともあります。

人工芝は、一度傷んでしまうともとに戻ることはありません。

摩擦で削れた場合は、その部分だけツルツルになったり、色が変わって不自然に見えるようになります。

車のマフラーの熱で変形・溶ける

人工芝は、マフラーから発せられる熱に弱いです。

これは、人工芝の多くがポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)といった熱に弱い素材でつくられており、80〜90℃で溶け始めるからです。

車のマフラー付近は、エンジン停止後でも200℃以上の高温になることもあります。

特に車高が低いシャコタン車やスポーツカーの場合は、人工芝との距離が非常に近くなるため、熱の影響を受けやすくなります。

人工芝は、高温によって溶けたり、焦げたりすると元の状態に戻すことはできません。

焦げると見た目が悪くなるだけでなく、その部分が硬化して排水性が悪化する可能性もあります。

車体の重みで芝糸が潰れる

人工芝は、長期間にわたる車体の重さに弱いです。

車の重さは1~2トンほどあり、その重量がタイヤとの接地面に集中します。

そのため、タイヤが乗っている部分の芝糸が強く押しつぶされ、寝てしまったり、変形して元に戻らなくなったりします。

また、長期間同じ場所に駐車していると人工芝の下の地盤(下地)まで沈み込んで表面が波打ったり凸凹になる可能性もあります。

人工芝は、多少潰れてもブラッシングなどである程度は回復します。

しかし、繊維自体が変形してクセがついてしまうと完全に元の状態に戻すのは難しくなります。

駐車場に人工芝を取り入れるなら目地がおすすめ

駐車場に緑を取り入れたいなら目地(スリット)を活用しましょう。

駐車場の目地(スリット)とは、コンクリートの間に入っているひび割れを防止するための隙間・溝のことをいいます。

一般的には、エキスパンタイや砂利・砂、レンガ・ピンコロなどで埋められていることが多いですが、人工芝もおすすめです。

エキスパンタイ 砂利・砂 レンガ・ピンコロ 植物(タマリュウなど) 人工芝
デザイン性
シンプル

高い

高い

ナチュラル

高い
メンテナンス性
手間ほぼ不要

補充・掃除

隙間掃除

定期的な手入れ

雑草不要で楽
耐久性
非常に高い

高い

高い

普通

高い
雑草対策
防げる

一部抑制

隙間注意

雑草混入注意

防げる
水はけ
普通

優れている

普通

良好

優れている

人工芝を使うことでやわらかな緑のアクセントを加えられ、見た目が一気に明るくなります。

さらにメンテナンス性にも優れているのが大きな特徴です。

天然芝や植物(タマリュウなど)と違って水やり、草刈り、肥料などの手入れが不要で枯れる心配もありません。

日当たりや季節に左右されず、一年中きれいな緑を保てるのが魅力と言えます。

まとめ

人工芝は見た目が美しく、手入れも簡単な人気の素材ですが、基本的には車の乗り入れには向いていません。

タイヤとの摩擦やマフラーの熱、車体の重みなどによって芝糸の劣化、変形、溶けといったトラブルが起きる可能性があるためです。

ただし、車が直接乗らない駐車場の目地(スリット)部分などに人工芝を取り入れることで緑を感じるデザインにすることは可能です。

コンクリートの無機質な印象をやわらげ、見た目も機能性もアップさせることができます。

もし駐車スペースに緑を取り入れたい場合は、人工芝を部分的に活用する方法を検討してみましょう。

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