
人工芝を敷くときに注意すべきポイントの一つに芝目の向きがあります。
一般的に人工芝は「2 × 15m」程度の大きさで製造され、トラック配送など持ち運びの都合からロール状で出荷されます。
このときに巻かれた方向に芝糸が寝てクセ(=芝目の向き)ができます。
そのため、複数のロールを並べて敷くときは、芝目の向きをそろえないと不自然な仕上がりになります。
この記事では、人工芝の芝目の向きを注意すべき理由や貼り方を間違えたときの対処法を解説していきます。
人工芝の芝目の向きを間違えたらどうなる?

ここからは、人工芝の芝目の向きを間違えたときに起こる主なデメリットを紹介します。
色がまだらに見える
1つ目が色がまだらに見えるデメリットです。
人工芝の芝目は、その向きによって光の反射や影の出方が変わります。
そのため、向きを間違えると同じ人工芝でも部分ごとに明るく見えたり暗く見えたりして、全体の色がまだらに見えてしまいます。
特に日差しの強い屋外では、色ムラがはっきりと目立ち、せっかくきれいに敷いた人工芝が不自然で安っぽい印象になります。
つなぎ目・境目が目立つ
2つ目がつなぎ目・境目が目立つデメリットです。
芝目の向きがズレているとつなぎ目・境目が線のように浮き出て見えてしまう原因になります。
特に太陽光や照明が当たる角度によっては、芝の倒れる方向の違いが強調されて境界線がくっきりと見えます。
触り心地に違和感が出る
3つ目が触り心地に違和感が出るデメリットです。
芝目は、その向きに沿ってなでると柔らかくスムーズに感じますが、逆方向から撫でるとチクチクとした感触になりやすいです。
そのため、裸足で歩いたときに違和感が出たり、掃除するときもブロワーの風やホウキの動きが引っかかりやすくなることがあります。
ゴルフ用人工芝には芝目の向きがない

一般的な人工芝は、天然芝のような見た目や質感を再現するために芝糸が比較的長く、芝が一定方向に倒れやすくなっています。
一方、ゴルフ用人工芝は、芝目の向きがほとんどありません。
これは、見た目よりもパターなどでボールを転がすときの安定性を重視してつくられているためです。
芝糸が短く、密度の高い直立型構造になっており、どの方向から打ってもボールの転がり方が均一になるよう設計されています。
ただし、一般的な人工芝に比べてリアルな見た目や質感は劣ることから、景観目的で敷く場合には不向きです。
人工芝の芝目の向きを合わせて敷く方法
ここからは、人工芝の芝目の向きを合わせて敷く方法を解説していきます。
1、芝目の向きを確認する

まずは、人工芝の芝糸がどの方向に倒れているかを確認します。
ロールを少し広げて太陽光や照明の光に当てながら観察すると芝が倒れている方向と立ち上がって見える方向の違いが分かりやすいです。
2、人工芝をよく眺める方向に芝糸が倒れるように敷く

普段よく眺める方向に芝糸が倒れるように敷きます。
例えば、庭に敷くのであれば、自宅の窓やウッドデッキから見たときに芝糸が手前に向くように敷くのが基本です。
これにより人工芝の表面が光を綺麗に反射して色が濃く自然な見た目に仕上がります。
人工芝は継ぎ目の施工方法に注意
人工芝を敷くときは、芝目の向きだけでなくつなぎ目・境目の施工方法にも注意が必要です。
主なポイントは、
- 雑草や石を取り除いて平坦に整地してしっかり転圧する
- 裏面から織り目(ガイドライン)に沿ってカッターで切る
- 約5mm間隔で並んでいるミシン縫い目(ステッチ)をきっちり合わせて敷く
- ターポリンシート(ジョイントシート)と専用の接着剤(ボンド)で固定する
- 接着剤(ボンド)が完全に硬化するまで根気強く転圧作業をする
です。
特に庭全体など広い面積を施工する場合は、DIYで施工するよりプロに任せた方がつなぎ目・境目が分かりにくく自然な仕上がりになります。
まとめ
今回は、人工芝の芝目の向きの注意点について解説しました。
芝目の向きを間違えると
- 色がまだらに見える
- つなぎ目・境目が目立つ
- 触り心地に違和感が出る
といった原因になり、せっかくの人工芝が不自然で安っぽい印象になってしまうことがあります。
芝目を正しくそろえて敷けば、色ムラがなく自然で美しい仕上がりになります。
また、歩いたときの感触も均一になり、掃除やメンテナンスもしやすくなるため、見た目・使い心地ともに満足度が大きく向上します。