
人工芝を選ぶときのポイントの一つに”リアルさ”があります。
もし、人工芝にリアルさが欠けていると見た目が不自然になり、せっかくの庭やベランダ、商業施設の雰囲気が安っぽく見えてしまいます。
リアルな人工芝を敷けば、まるで本物の芝生のある景観を一年中楽しむことができます。
季節や天候に左右されず、いつでも緑豊かな空間を保てるため、住宅の外観や店舗のイメージアップにもつながります。
この記事では、リアルな人工芝の選び方を解説していきます。
リアルな人工芝のチェックポイント

リアルな人工芝を選ぶときのチェックポイントは、次のとおりです。
1、複数の色を組み合わせている
リアルな人工芝は、複数の色を組み合わせています。
人工芝の芝糸の色が一色だけだと全体がのっぺりとした印象になり、いかにも人工的な見た目になってしまいます。
一方、リアルな人工芝は、濃い緑・明るい緑・黄緑・枯芝色(ベージュ)など複数の色をミックスしており、自然な色むらと深みを再現しています。
この色のグラデーションによって光の当たり方や見る角度によって表情が変わり、まるで本物の芝生のような立体感が生まれます。
2、芝糸に長さと密度がある
リアルな人工芝は、芝糸に長さと密度があります。
芝糸が短すぎると全体が平らに見えて人工的な見た目になってしまいます。
一方、リアルな人工芝は、芝糸の長さによって自然な立ち上がりと柔らかな質感を再現。
さらに密度が高いほどボリューム感が増し、光の当たり方によって本物の芝のような陰影が生まれてリッチな見た目になります。
3、芝糸の向きがバラバラ
リアルな人工芝は、芝糸の向きがバラバラになっています。
すべての芝が同じ方向に倒れていると光の反射が均一になり、“のっぺり”とした印象になります。
一方、リアルな人工芝は、芝糸の向きがランダムに配置されているため、光の当たり方や見る角度によって色や陰影が変化します。
これにより自然の芝生のような立体感と奥行きが生まれ、屋外でも屋内でもよりナチュラルな雰囲気を演出できます。
芝糸の形状はリアルさに関係する?
人工芝の芝糸の形状もリアルさに関係するのかどうか、気になる方も多いでしょう。
結論から言うと芝糸の形状はリアルさに直接大きく関係するわけではありません。
芝糸の形状には「平型」「V字」「C字」「W字」といったタイプがありますが、これらは見た目のリアルさよりも機能面での違いが大きい部分です。
それぞれの特徴は、次のようになります。
- 平型:もっとも一般的な形状でコストが安いタイプ
- V字:立ち上がりが強く、踏みつけにも強いタイプ
- C字:見た目が柔らかく、自然な雰囲気になるタイプ
- W字:耐久性と見た目を両立しているタイプ
これらの形状は芝が寝にくく、立体感を保ちやすいため、結果的にリアルな見た目を維持しやすいです。
ただし「リアルに見えるかどうか」を左右するメインの要素は、先ほど解説した複数の色、芝糸の長さと密度などになります。
リアルな人工芝を維持するには施工方法も大切
リアルな人工芝を長期間にわたって維持するには施工方法も大切になります。
リアルな人工芝を敷いても施工が不十分であれば、表面が凸凹したり、波打ったりして見た目の美しさが半減してしまいます。
下地をしっかり整える

まずは、下地をしっかり整えることが基本です。
地面に小石や雑草が残っている場合は、草の根まで完全に取り除いてから平らにして転圧をします。
さらに排水性を高めるために
- 砕石層を50mm程度つくる
- 防草シートではなく、アンダーパッドを用いる
といった対策をおすすめします。
特に砕石層は水を効率よく地中に浸透させる働きがありますが、業者によっては砂だけ敷いて終わらせるケースもあるので注意が必要です。
芝目の向きをそろえる

人工芝の芝目の向きにクセがついている場合は、同じ方向にそろえましょう。
芝の向きがバラバラだと、光の反射や影の出方が不均一になり、部分的に色が違って見えたり、全体がムラのある印象になってしまいます。
ポイントは、普段よく眺める方向に芝糸が倒れるように敷くことです。
例えば、庭に敷くのであれば、自宅の窓やウッドデッキから見たときに芝糸が手前に向くように敷くと自然な見た目になります。
関連記事:人工芝の芝目の向きに注意!貼り方を間違えたときの対処法
継ぎ目を目立たせない

継ぎ目を目立たせない施工も重要です。
広いスペースに敷く場合はロール状になった人工芝を複数使用するため、施工精度によっては継ぎ目が目立ちます。
継ぎ目を目立たせないためには、
- 裏面から織り目(ガイドライン)に沿ってカッターで切る
- 約5mm間隔で並んでいるミシン縫い目(ステッチ)をきっちり合わせて敷く
- ターポリンシート(ジョイントシート)と専用の接着剤(ボンド)で固定する
- 接着剤(ボンド)が完全に硬化するまで根気強く転圧作業をする
といった施工を行うようにしましょう。
関連記事:人工芝の継ぎ目を目立たなくするには?失敗しない施工方法
充填材を入れる

人工芝を敷いたら仕上げに充填材の使用をおすすめします。
充填材とは、施工後に人工芝の上からまいて、芝の間にすき間なく入り込ませる素材です。
これにより
- 芝が寝たり倒れるのを防ぐ
- シワのない綺麗な状態をキープする
- 日光を遮断して雑草が生えないようにする
といった効果があり、長期間にわたって綺麗な状態を維持できます。
関連記事:99%の業者が知らない?人工芝に必要不可欠な『充填材』とは?
人工芝を施工したあとのお手入れも大切
人工芝を綺麗な状態に保つためには、施工後のお手入れ・掃除も大切です。
例えば、落ち葉を放置した場合は、時間の経過とともに湿気や汚れが芝の間に溜まり、見た目も悪くなります。
そのため、
- 週1回〜月1回程度はホウキやブロワーで落ち葉やホコリを取り除く
- 泥汚れがあれば水で洗い流す(必要に応じて中性洗剤と水を1:1で薄めたものを使ってスポンジでこすり洗いする)
- 季節の変わり目はデッキブラシやホウキで逆目にブラッシングをして芝を立ち上がらせる
といったお手入れをしましょう。
ペットを遊ばせている場合は、尿や固形物はできるだけ早く処理し、水でしっかり洗い流すようにします。
関連記事:人工芝の掃除の仕方・お手入れ方法まとめ
まとめ
今回は、リアルな人工芝の選び方を解説しました。
リアルな人工芝を選ぶポイントは、大きく分けて次の3つです。
- 複数の色を組み合わせている
- 芝糸に長さと密度がある
- 芝糸の向きがバラバラ
これらのポイントを意識して選べば、本物の芝生のような自然な雰囲気を楽しむことができます。
また、人工芝選びに失敗しないためには、購入前にサンプルを取り寄せて質感や色味を確認することが大切です。
実際に手に取ってみることで光の反射や踏み心地、色の自然さなどをしっかり見極められます。