砂利の上に人工芝を敷くデメリットは?プロが徹底解説

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「砂利の上に人工芝は敷けるの?」 そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。 砂利は、雑草対策や水はけの改善、防犯効果などの目的で多くの庭で採用されています。 しかし、砂利の上に人工芝を敷く場合には、さまざまな注意点があります。 この記事では、砂利の上に人工芝を敷くデメリットなどをプロが徹底解説します。

砂利の上に人工芝はおすすめしない

砂利の上に人工芝はおすすめしません。 通常、人工芝は砕石の上に敷くのが基本ですが、同じ石だから「砂利の上にも敷けるのでは?」と考える方も多いでしょう。 しかし、砕石と砂利には大きな違いがあります。
砂利 砂利とは、川や海などで自然に削られて丸みを帯びた小石のことを言います。自然由来のため形が不揃いで角が少なく、転圧しても動きやすい特徴があります。また、砂利を敷いておくと人が歩くたびに「ジャリジャリ」と音がなるため、防犯目的としても活用されています。
砕石 砕石とは、大きな岩や石を人工的に砕いてつくった石材のことです。角が立っているため、敷き詰めて転圧すると互いに噛み合って動きにくくなります。
砕石と比べたときの砂利のデメリットは、次のとおりです。

1、砂利は凸凹になりやすい

1つ目が砂利の上に人工芝を敷くと凹凸になりやすい点です。 これは、砂利が川や海で自然に削られて丸みを帯びた形をしているため、踏んだときに動きやすいからです。 転圧しても完全には固定されず、時間が経つにつれて表面に凹凸が出てしまいます。 その結果、人工芝の表面がデコボコになり、見た目が不自然になるだけでなく、歩いたときにゴツゴツした感触が伝わってきます。 一般的な人工芝の施工時に採用される砕石であれば、角があるため敷き詰めて転圧すると互いに噛み合って動きにくく、地盤がしっかりと安定します。

2、砂利は雑草が生えやすい

2つ目が砂利の上に人工芝を敷くと雑草が生えやすい点です。 これは、砂利が転圧しても噛み合わずに隙間から光が入り込み、地面まで日差しが届きやすいためです。 雑草が伸びると人工芝の見た目が悪くなるだけでなく、根が人工芝を持ち上げて浮きやヨレの原因にもなります。 一方、砕石をしっかり転圧すれば隙間を埋めることができ、雑草の発生を大幅に抑えることができます。

砂利のある場所に人工芝を敷く方法・手順

ここからは、砂利のある場所に人工芝を敷く方法・手順を解説していきます。

1、砂利を除去する

人工芝を敷くときは、まず地面にある砂利を完全に除去します。 砂利が残ったままでは、人工芝を敷いたときに凹凸ができたり、安定せず浮きやヨレの原因になります。 「砂利の上に土を敷けば大丈夫」と思われがちですが、砂利は丸いので時間の経過とともに荷重で沈んで地盤が不安定になります。
砂利をご自身で処理することで施工費用を抑えることも可能です。 業者に砂利の除去を依頼した場合は、工数が増えるためその分の人件費も追加で発生します。 また、業者が砂利を処分する場合、産業廃棄物として処理しなければならず、回送費や処分費が別途数万円単位でかかるケースも少なくありません。 砂利の処分方法については、お住いの自治体に確認する必要がありますが、無料またはごくわずかな費用で済む可能性もあります。
関連記事:人工芝の施工費用(見積もり)を安くする5つの方法

2、整地する

砂利を除去したら地面を平らに整地します。 地面を整地せずに人工芝を敷くと、施工後に凹凸が出る原因になります。 人工芝を敷く前に
  • 雑草や石を取り除く
  • 地面を平らにならしてから転圧し、硬く安定した下地を作る
といった整地作業をしましょう。

3、砕石を敷く

整地した地面の上に砕石(さいせき)を敷きます。 砕石は、雨水の排水を効率的に行って水はけの良い下地をつくる重要な役割があります。 手順は、
  • 砕石を敷き詰めて50mm程度の厚みをつくる
  • 転圧をして押し固める
です。
弊社では、地面から50mm程度の砕石層を推奨しています。 業者によっては厚みが不十分であったり、施工が甘かったりするので注意が必要です。
関連記事:人工芝の施工業者選びに失敗しない15のポイント

4、アンダーパッドを敷く

砕石の上にアンダーパッドを敷きます。 アンダーパッドは、クッション性と厚みによって地面からの雑草の発生を抑える働きがあります。
弊社では、防草シートはおすすめしていません。 なぜなら、防草シートは雑草の発生を抑えるには良いですが、水を通しにくいデメリットがあるからです。 その結果、湿気を好むカビや虫が発生する恐れがあります。 アンダーパッドであれば、雑草対策はもちろんのこと表面の細かな穴から雨水をスムーズに排水できます。
関連記事:人工芝に防草シートはNG!? 人工芝には○○をひけ!

5、人工芝を敷く

いよいよ人工芝を敷いていきます。 人工芝を敷くときに注意すべき点は、継ぎ目です。 一般的に人工芝は「2 × 15m」程度の大きさで製造され、持ち運びや施工のしやすさを考慮してロール状で出荷されます。 そのため、庭や広いスペースに人工芝を敷く場合は、複数のロールを並べて接続(ジョイント)する施工が基本です。 継ぎ目を目立たなくするには、
  • 芝同士の隙間や重なりが生じないようにする
  • 人工芝の裏側の縫い目をきっちり合わせて施工する
  • 複数回に分けて根気強く転圧作業をする
が重要になります。 継ぎ目の固定方法についてもU字ピンよりジョイントシート+専用接着剤で固定をおすすめしています。
人工芝の継ぎ目を目立たなくするには商品選びも重要です。 ポイントは、
  • 高密度の人工芝を選ぶ
  • 芝糸の長い人工芝を選ぶ
  • ロール状の人工芝を選ぶ
  • 裏面からカッターで切る
です。 高密度で芝糸の長い商品を選ぶだけでも継ぎ目が目立つリスクを軽減することができます。
関連記事:人工芝の継ぎ目を目立たなくするには?失敗しない施工方法

6、充填材をなじませる

最後に仕上げに充填材を馴染ませます。 充填材とは、施工後に人工芝の上からまいて、芝の間にすき間なく入り込ませる素材です。 重石のような役割を果たすことで寝たり倒れにくくなり、夏冬の寒暖差で生地が伸縮してもシワができにくいメリットがあります。 手順は、
  1. 芝葉をブラッシングして立たせる
  2. 人工芝の上から1~2cmを目安に均等に撒く
  3. ブラッシングをして芝の間に刷り込ませる
  4. 全体的にムラがないことを確認する
となります。
弊社では、一般的な珪砂(けいさ)に加え、日本でほとんど流通していないオーガニック商品を取り扱っています。
関連記事:99%の業者が知らない?人工芝に必要不可欠な『充填材』とは?

まとめ

砂利の上に人工芝を敷くべきではありません。 砂利の上にそのまま人工芝を敷いた場合は、凹凸や沈み込み、雑草の発生など、さまざまなトラブルにつながります。 施工直後は一時的に整っても時間が経過するほど人工芝が浮いたりヨレたりして、美観や耐久性を大きく損ねてしまう可能性が高まります。 人工芝を長く快適に使うためには、まず砂利をしっかり除去した上で正しい手順で施工することが重要です。

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