「庭に人工芝を敷きたい」
そんな方は多いでしょう。
人工芝は、一年中きれいな緑を楽しめてお手入れが簡単なことから庭や商業施設など広く導入されています。
しかし、人工芝を敷いたあとに思っていたのと違って後悔したといった声も多くあります。
この記事では、庭を人工芝にして後悔する9つのケースをご紹介していきます。
事前に注意点を知っておくことで後悔を回避することもできるので是非参考にしてください。
庭を人工芝にして後悔する9つのケース
さっそく、庭を人工芝にして後悔する9つのケースをご紹介していきます。1、リアルさに欠ける
リアルさに欠けて後悔するケースです。
最近の人工芝は、本物の芝生と見分けがつかないほど高品質な商品もあります。
しかし、安価な人工芝では緑色が均一すぎたり、光沢が強すぎたりして不自然な見た目になってしまうことがあります。
遠目では問題なくても実際に庭に敷いて日常的に見ると「やっぱり不自然だった」と感じて後悔する人も少なくありません。
対処法
人工芝の見た目で失敗しないためには、実物やサンプルを取り寄せて確認することが大切です。
特にネット通販だと宣材写真だけを見て購入して「届いてみたらイメージと違った」と後悔するケースが多いです。
高価な買い物であるからこそ、サンプルのある店から取り寄せて実際の色味や質感を太陽光の下でチェックするようにしましょう。
2、水はけが悪い
水はけが悪くて後悔するケースです。
人工芝には、裏面に水抜き用の穴(ドレインホール)が設けられているタイプが多く、基本的には水を排水する構造となっています。
しかし、下地の施工が不十分であったり、土や砂、落ち葉、ペットの毛や汗などが穴に詰まって水たまりができてしまうことも少なくありません。
特にベランダや屋上など排水経路が限られている場所では、雨上がりに人工芝が濡れたままになり「乾かなくてカビが生えた」「悪臭が出た」と後悔するケースもあります。
対処法
人工芝の排水性を高めるための商品選びや施工方法は、次のとおりです。
人工芝は水を全面から排水するニット構造やメッシュ構造を選ぶ
地面を整地して転圧をしっかり行ったあとに50mm程度の厚さの砕石層をつくる
また、現地調査のときに「勾配の確認」や「排水経路の確保」について具体的に説明してくれる信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
3、虫やカビが発生した
虫やカビが発生して後悔するケースです。
人工芝は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)といったプラスチック素材でつくられており、虫やカビが発生する直接の原因にはなりません。
しかし、施工方法や使用方法によっては虫やカビの温床となるケースがあります。
例えば、人工芝に水はけの悪い部分があると湿気がこもりカビが発生しやすくなります。
また、人工芝の上に落ち葉や食べかすを放置すると虫が集まったり、腐敗してカビの原因となることもあります。
対処法
人工芝に虫やカビが発生する一番の理由は、水はけの悪さです。
常に湿気のある環境では、ナメクジやカタツムリなど湿気を好む虫が集まってきたり、カビが繁殖する原因になります。
また、落ち葉にゴミが溜まっていると虫やカビの栄養源となるため、定期的な掃除は欠かせません。
特にワンちゃんを遊ばせている場合は『人工芝の掃除の仕方・お手入れ方法まとめ』を参考にこまめなお手入れをするようにしましょう。
関連記事:人工芝のカビ対策は?放置したときのデメリット
4、つなぎ目・境目が目立つ
人工芝のつなぎ目・境目が目立って後悔するケースです。
一般的に人工芝は「2 × 15m」程度の大きさで製造され、トラック配送など持ち運びの都合からロール状で出荷されます。
そのため、庭などの広いスペースに敷く場合は、複数の人工芝を並べて接続(ジョイント)していく施工が基本です。
しかし、人工芝の敷き方や施工精度によってはつなぎ目・境目がはっきりと見えてしまうことがあります。
対処法
人工芝のつなぎ目・境目を目立たなくするには、商品選びと施工方法が重要になります。
関連記事:人工芝の継ぎ目を目立たなくするには?失敗しない施工方法
- 芝糸の長い商品を選ぶ
- 芝糸が詰まった高密度タイプの商品を選ぶ
- パネル状ではなく、大きいサイズのロール状の商品を選ぶ
- 雑草や石を取り除いて平坦に整地してしっかり転圧する
- 裏面から織り目(ガイドライン)に沿ってカッターで切る
5、凸凹(でこぼこ)になる
人工芝が凸凹(でこぼこ)になって後悔するケースです。
見栄えが悪くなるだけでなく、水たまりができることで虫やカビが発生する原因となります。
さらに足元が不安定になり転倒のリスクも高まるため、小さなお子さんや高齢者がいる家庭では特に注意が必要です。
対処法
人工芝が凸凹(でこぼこ)にならないためには、下地づくりが重要になってきます。
関連記事:人工芝が凸凹(でこぼこ)になる原因・直し方【業者に依頼】
- 砂利の上に敷かない
- 雑草や小石は完全に取り除く
- 地面の上に50mm程度の厚さで砕石を敷き詰める
- 防草シートではなく、アンダーパッドを用いる
- 整地や砕石を敷いたあとにしっかりと転圧をする
6、静電気が発生する
人工芝に静電気が発生して後悔するケースです。
一般的に人工芝は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などの”プラスチック素材”でつくられており、摩擦や乾燥した環境ではどうしても静電気が発生します。
特に冬場の乾燥した季節を中心に手で触れたときに「バチッ」と静電気を感じたり、ホコリがまとわりつくことがあります。
また、ベランダやバルコニーに敷く場合は、地面に電気が逃げにくいことから静電気が溜まりやすいです。
金属製のベンチや手すりの近くも静電気が発生しやすいことから、気になる方は金属製家具の設置を避けるのもひとつの方法です。
対処法
人工芝の静電気問題については、根本的にゼロにすることはできません。
しかし、多くのメーカーで静電気の発生を抑えるための技術開発や素材改良に取り組んでいますが、静電気をなくすことは現状の技術では非常に困難です。
そのため「静電気が発生しません」と謳っている業者には注意する必要があります。
静電気が起きないと説明している場合、他の点についても不確実な情報を提示している可能性があるためです。
信頼できる業者は「静電気が起こる可能性があること」をきちんと説明し、そのうえで静電気の軽減策を提案してくれます。
7、夏の直射日光で高温になる
夏の直射日光で高温になって後悔するケースです。
人工芝は、土や天然芝と違って水を吸わないことから保湿性がなく、直射日光により60~70℃の高温になるケースがあります。
これは、夏場のアスファルトやコンクリート、砂利、ウッドデッキと変わらない温度です。
そのため、素足で歩けないほど熱くなったり、ペットの肉球を痛めてしまうリスクがあります。
対処法
人工芝が夏場に高温になる問題については、根本的な解決策はありません。
ただし、次のような工夫で一時的に温度を下げることは可能です。
- ホースで水をまく
- 自動スプリンクラーで水をまく
- これらの方法により効果は限定的ですが、表面温度を一時的に約10℃下げることができます。
8、火を使えない
人工芝で火が使えずに後悔するケースです。
特に庭でバーベキュー(BBQ)を楽しみたい場合は、人工芝は大きな制約になります。
これは、人工芝の素材であるポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)は熱に弱く、80〜90℃で溶け始めるからです。
例えば、火の粉や炭が落ちたり、高温の鉄板や油がこぼれたりすると、人工芝が焦げたり溶けたりする可能性があります。
また、人工芝の上で花火を使用するのは原則厳禁です。
火花や燃えカスが人工芝に落ちるとすぐに焦げ跡が残り、張り替えが必要になる場合もあります。
対処法
人工芝でバーベキュー(BBQ)をする場合は、いくつかの対策を取る必要があります。
関連記事:人工芝でバーベキューをしたい!タイルスペースや防火シートで対策
- 風が強い日は避ける
- グリルやテーブルが安定する平らな場所を選ぶ
- 電気グリルやガスグリルを活用する ※炭火で行うなら脚付きグリルを使用する
- 防火シートや耐熱マットを敷く
9、車の乗り入れができない
車の乗り入れができなくて後悔するケースです。
人工芝は歩行や庭遊びなどを想定して作られているため、車の重量や摩擦には耐えられません。
特に車の急発進・急ブレーキの際には強い摩擦がかかり、人工芝の糸を傷めてしまいます。
また、マフラーの位置が低い車の場合、アイドリング中の排気熱が人工芝に直接当たり、溶けたり変形する危険もあります。
対処法
人工芝を駐車スペースとして使うのは基本的に避けましょう。
タイヤが接触する部分には、コンクリート・砂利・インターロッキングブロックなどの耐久性のある素材を選ぶのがおすすめです。
どうしても駐車スペースに緑を取り入れたい場合は、駐車場のコンクリート塗装の隙間・溝である目地(スリット)だけ人工芝にする方法もあります。
関連記事:人工芝は車が乗っても大丈夫?